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上野千鶴子 (著), アグネス・チャン (著)
誰もが安心して生活でき、子どもを産み育てられる社会を考える
結婚してもしなくても女は不利なの?
アグネス論争から40年……働き方は変わったか
1986~87年、歌手のアグネス・チャンさんが生後数カ月の長男を連れてテレビや講演の仕事に復帰し、
世間を騒がす一大論争がありました。
当時は結婚や出産を機に退職する女性も多かった時代でした。
作家の林真理子さんを始め、様々なメディアがアグネスさんの子連れ出勤を批判し、
女性と働き方、家族をめぐって様々な議論が交わされました。
論争を経て、女性の生き方、働き方はどのように変化したのか。
当時、アグネスさんを擁護する論考を寄せた上野さんとアグネスさんが語り合いました。
女性の社会進出が進み、「男は仕事、女は家庭」という性差別による考え方も変化しましたが、
働きながら、子どもを安心して産み、育てていける社会に変化しているのでしょうか?
「アグネス論争」によって女性達の不満にも気づくことになりましたが、
報われないと感じているのは女性に限った話ではありません。
時代は変わっても、女性と働き方をめぐる問題はあり続けます。
目次
まえがき
働く母が失ってきたもの
アグネス・バッシングなんかに負けない
序章
第1章 アグネス論争を振り返って
・働く女性が失ってきたもの
・アグネス論争に参入した理由
・批判をどのように受け取るか
・論争をきっかけにスタンフォード大学に
第2章 女性の生き方、働き方は変わった?
・誰もが結婚する時代ではない
・夫が家事、育児に参加できない背景
・中国、日本の家族観
・弱者のままで生きる
第3章 「女らしさ」「自分らしさ」の罠
・女らしさ、男らしさって?
・女子力がある=気が利く
・女性がノーと言い始めた
第4章 日本と中国……教育、経済格差がもたらすもの
・日本と中国での男女不平等の違い
・子どもにベストな教育とは
・経済格差が教育格差に
第5章 変わらない社会でどう生きるか
・病気になってわかったこと
・理想の老後とは?
著者について
社会学者。東京大学名誉教授。1948年、富山県生まれ。
認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長。
女性学、ジェンダー研究のパイオニア。現在は高齢者の介護とケアの問題についても研究している。
京都大学大学院修了後、平安女学院短期大学助教授、京都精華大学助教授、
メキシコ大学院大学客員教授、コロンビア大学客員教授などを歴任。
1994年、『近代家族の成立と終焉』(岩波書店)でサントリー学芸賞受賞。
著書に、『家父長制と資本制』 (岩波現代文庫) 、『おひとりさまの老後』(文春文庫)、
『女の子はどう生きるか』(岩波ジュニア新書)、『アンチ・アンチエイジングの思想』(みすず書房)など多数。
歌手・エッセイスト。1955年、香港生まれ。
17歳の時、『ひなげしの花』で日本で歌手デビューし、トップアイドルに。
上智大学国際学部を経て、カナダのトロント大学(社会心理学専攻)に留学。
1985年に結婚、1986年に長男を出産。1989年、米国スタンフォード大学教育学部博士課程に留学、1994年に博士号を取得。
留学中の1989年に次男を出産し、1996年に三男を出産。芸能活動の他、日本ユニセフ協会大使、日本対がん協会「ほほえみ大使」など幅広く活躍。
2018年、春の叙勲で旭日小綬章を受章。
息子3人全員がスタンフォード大学に合格したことでも話題になる。
著書に『終わらない「アグネス論争」』(潮新書)、『スタンフォード大に三人の息子を合格させた50の教育法』(朝日新聞出版)、『70歳、ひなげしの花は枯れない』(ワニブックス)など多数。 |
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